フランスで語学研修

その1 成田空港から

 

 結構昔の話しですが、仕事でパリ近郊のナンテール県に語学研修に行きました。大学ではフランス文学を専攻していたので、大丈夫だろうということで選ばれた訳です。それまで、外国旅行をしたことはなく、勿論、卒業後フランス語を学んだこともありません。いかなることになるのやら。付け焼刃ではないが、大急ぎでモーゼ・ルージュを読み返しました。文法書も読んだが簡単な構文、p.ex. Il me semble 形容詞位しか思い出せない、と云うか頭に入らない。これでフランス語が分るのだろうか?

 8月1日が出発の日でした。午前中、成田空港から全日空でパリへ直行。12時間の旅でした。座席は8割方の埋まり様。殆どが日本人。そうですよ、夏休みだからね。

 隣の座席は女性二人組。観光旅行らしく、シートベルトを外すと直ぐ、話しかけてきた。こっちは研修の事が頭の中から離れず、殆ど上の空。そうこうしている中に、ドリンクサービスとなり、二人組はアルコールを注文した。こちらはとても喉を通らない。いやはや、対照的な空の旅でした。

 夕食を貰い、夜の睡眠そして朝食。全てがフランスでの時間に合わせてあり、時差ボケ防止の為とのことでした。そんな理由も知らずに、出されたものを食べ、2、3時間の睡眠を取り、時差ボケは大丈夫だろうか?

 日本時間の11時に出発してシャルル・ドゥ・ゴール空港へは現地時間16時に到着。得をした気分だ。見るも聞くも初めての外国の空港。シャルル・ドゥ・ゴール空港、一度は自分の目で見ると良い。SFの世界の様だった。チューブの中をエスカレーターが進んで行く。中空を上下チューブのエスカレーターが行き交う。感激の光景でした。

 税関をどのように出たのか未だに思い出せない。空港内のエクスチェンジでトラベラーズチェックをフランス・フランに交換。兎に角現金を用意した。今、思い出すと馬鹿なことをしましたね。チェックが現金なのにね。

 気が付くとリムジンバス乗り場に来ていた。相当興奮していたのだろう。パリまでの運賃が30フランだったと思う。確か、当時のレートが1フラン、24円だったと。

 18時30分、凱旋門近くに到着。バスターミナルで降り、リュエイに行くタクシーを探すと、殆どがベンツのタクシーだ。そして汚れている。空車を見つけ、乗り込む。中年の運ちゃんで、助手席に犬を乗せている。20時、宿泊予定のホテル・カルディネに着いて150フラン請求された。パリから15km程だと、幾らが妥当なのか?